ハンセン病問題啓発の日

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わたしは失われたものを尋ね求め、追われたものを連れ戻し、
傷ついたものを包み、弱ったものを強くする。
(エゼキエル書34:16)



+主の平和がありますように。

全国に広がる教会・伝道所・礼拝堂の上に、ますます神の祝福と導きが豊かにありますように祈ります。

2004年第55(定期)総会で「ハンセン病問題啓発の日を設け、ハンセン病問題への理解が深まるために祈る件」が可決され、2005年から顕現後第6主日(顕現後第6主日がない年は顕現後の最後の主日)に定められた祈りをささげ、また、ハンセン病問題に理解を深めることを重ねて参りました。今年は2月8日がその主日にあたります。

ハンセン病に対する聖公会の取り組みはコンウォール・リーやハンナ・リデルの実践に遡り、宣教師たちの意識の高さを垣間見ることができます。しかし90年間に及ぶ「らい予防法」の存在を許したことは根深い差別と偏見を日本社会の中に残しています。現在ハンセン病療養所に入所されている方々は、家族との絆を断ち切られ、社会復帰も許されぬまま生活され、平均年齢も80歳を超えておられます。入所者の皆さんの人権の回復は緊急の課題となっています。また、ハンセン病患者が出廷する事件の裁判を隔離法廷で開いたことの検証を最高裁が始めたと報じられたのも昨年10月のことでした。ハンセン病問題は今もまだ私たちの目の前にあります。

どうか、2月8日顕現後第5主日の礼拝で、「ハンセン病問題への理解が深まるための祈り」をお用いくださり、ハンセン病問題に対する理解を深めていただければと思います。

2015年1月26日
人権担当主教 主教 武藤謙一
管区人権担当者一同




<ハンセン病問題への理解が深まるための祈り>

慈しみ深い神よ、み子イエス・キリストは病気のために差別された人々を深く憐れみ、み手を差し伸べて癒されました。キリストに倣って生きる者とされたわたしたちは、一人ひとりが大切にされて生きる社会を築こうと願い求めます。ことにハンセン病を患ったために社会から見捨てられ、苦渋の人生を生きなければならなかった人々の苦しみを思います。これまでに、この苦しみに関心を寄せず、また差別する社会を改める働きをしてこなかったことを思い、懺悔いたします。どうか、すべての人々が、この病気の事実、また回復者の現実など、ハンセン病をめぐる問題を理解することによって、み心にかなう社会を建設することができますように、多くの苦しみの中にある人々の友となり歩まれたみ子、わたしたちの主イエス・キリストによってお願いいたします。アーメン




(参 考)
2007年に作成した「ハンセン病のお話し」という子ども向けの冊子を同封いたしますのでご活用ください。また、北関東教区には、コンウォール・リー女史を記念して「リーかあさま記念館」(草津聖バルナバ教会に併設)が2012年5月に開館され、2013年11月に「リーかあさまのはなし」ハンセン病の人たちと生きた草津のコンウォール・リー(ポプラ社)という絵本が発売されています。

2015.01.27 | ハンセン病問題啓発の日

2015年大斎節

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十字架を通して、両者を一つの体として神と和解させ、
十字架によって敵意を滅ぼされました。
(エフェソ2:16)



【大斎節】

 大斎節の起源は「復活日に洗礼を受けるため長らく準備をしてきた志願者が最後に迎える期間にある」と言われています。これらの日々がやがて「大罪を犯した信者たちが聖餐の交わりから断たれ、復活日に再び陪餐できるようになるまで、悔い改め、断食や憐みの業を行う期間という公の悔悛制度期間」となり、この内容が次第に衰退し、「全教会の人びとが、悔い改めと断食をもって復活日を迎える期間」となりました。「大斎節は、信仰的な行いを普段の日よりも強く意識して自己をキリストと他者に献げたり、大斎克己献金をしたり、洗礼志願者となったつもりで教会の信仰を学び直して悔い改め、大祝日の準備としての『紫』の祭色の中を進みながら、喜びの復活日という『白』を目指します。」
(森紀旦著「主日の御言葉」より)

 今年は大斎節の聖句として、「十字架を通して、両者を一つの体として神と和解させ、十字架によって敵意を滅ぼされました。」(エフェソ2:16)を選びました。イエスさまの十字架は、徹底して隣人のため、和解のためにあったことを思い巡らし、私たちの信仰と日々の生活を見つめ直し、有意義な大斎節を過ごしたいと思います。


【大斎克己献金】

 日本聖公会では1950年から「大斎克己献金」を献げる習慣が守られてきました。当初の使途は、沖縄伝道や教役者が副業を持つことを止めるためでしたが、1956年からは宣教100年(1959年)記念事業のため、1959年からは「伝道の推進と教勢の伸展」のために用いられました。1988年には「日本聖公会大斎克己献金奉献運動改革の件」という議案が総会に提案され、①海外諸教会および他の諸教派との宣教協働活動のため、②日本聖公会各教区の新たな宣教活動のため、として今日に至っています。

 ことに、新たな宣教活動のためとしては、今までに10の新伝道地(教会)がこの献金による支援を受けて誕生しました。そして10の新たな働きが開始され、より充実した働きへと発展したものを含め、地域での宣教活動を継続しています。

 新伝道として設立された教会(現在の名称)は、新札幌聖ニコラス教会(北海道)、宗像聖パウロ教会(九州)、横浜聖クリストファー教会(横浜)、柏聖アンデレ教会(横浜)、聖ペテロ伝道所(東北)、厚木聖ヨハネ教会(横浜)、富山聖マリア教会(京都)、「倉敷聖クリストファー教会」伝道所(神戸)、月島聖公会(東京)、可児聖三一教会(中部)です。

 新たな宣教の働きのためとしては、聖ルカセンター(中部)、ウイリアムス神学館(京都)、阪神・淡路大震災被災教会復興(大阪・神戸)、長田センタープロジェクト(神戸)、国際子ども学校(中部)、守口復活教会サポート・ハウス(大阪)、聖公会生野センター(大阪)、可児・美濃加茂ミッション(中部)、小笠原聖ジョージ教会(東京)、ほっこり宣教プロジェクト(京都)と、25年間で、様々な教会の働きが支えられてきたことを改めて憶え、感謝いたします。


【2015年度の大斎克己献金使途予定】

・国内伝道強化プロジェクトのため
 大斎克己献金から1,000万円を上限として、祈りと共に新たな宣教の働きに献げ、その働きが更に強められるように後押しをするものです。

 今年は九州教区から「佐賀聖ルカ伝道所境内地および施設整備計画」として、620万円(総予算970万円)の申請があり、常議員会で支援が決定しました。

 日本聖公会の中で唯一、聖公会の教会がない佐賀県において、明治時代から度々伝道が行われていましたが教会形成には至らず、1986年に久留米聖公教会の活動として改めて信徒宅で「佐賀祈りの家」と称し、伝道が再開されました。2012年に現在地に土地と家屋を購入して名称も「佐賀聖ルカ伝道所」とし、翌2013年には教籍がおける伝道所となりました。現在は十数名の信徒によって主日礼拝が守られ、地域への宣教活動を積極的に行っています。今回、隣接地購入と一般住宅である現在の建物の改修によって佐賀での宣教活動拠点としての整備をし、将来的には教会へと成長して聖堂の建築も目指しています。

・海外宣教協力のため
 緊急災害援助、海外在住日本人会衆、協働エキュメニカル活動、アジア・アフリカ支援、アジア太平洋地域平和・和解、海外宣教協働プロジェクトなどの働きのために用いられます。

・国内宣教協力のため
 平和宣教教育活動、その他様々な活動のために用いられます。

 大祭克己献金の目標額は、2,000万円です。献金袋は、壁に貼り付けるための穴と、コイン用の穴もあいています。その日一日の克己(自分自身の欲望や自己中心的な生き方を克服し、己に克つ)を振り返り、〝入れる〟。それが復活日に献げられ、ひとつとなって大きな力を発揮していきます。お一人お一人の克己の献げものが、大きな力となることを憶えて、日本聖公会の様々な宣教の働きを支えて頂ければ幸いです。

 イエスさまの十字架を深く思い起こし、様々な欲にとらわれてしまう心を神さまに向け直すことを大切にしながら、キリスト者としてどこに立ち、何を大切にして信仰生活を送るのか、自分の有り様を捉え直し、今年も意義深い大斎節を過ごしたいと思います。

日本聖公会 管区事務所 総主事
司祭 エッサイ 矢萩新一


切絵:青木亜矢

2015.01.27 | 大斎節

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