地球環境のために祈る日

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主の御名を賛美申し上げます。
2011年3月11日の東日本大震災とその後の東京電力福島第一原子力発電所の事故によって、被災地はもちろん、広範囲にわたる地球環境が汚染されています。神様によって造られた生命が脅かされ、わたしたちに委ねられたこの世界が破壊されています。また、多くの人々が故郷を失い、いつ終わるともしれぬ避難生活を強いられています。子どもたちに対する放射能の影響は予測がつきません。このような事実にわたしたちキリスト者は決して目をふさいではなりません。
またその間にも、地球温暖化(気候変動)や砂漠化その他の環境破壊は、ますます深刻の度合いを増しています。わたしたちは、原子力の問題を含めて、これまで人間が神によって造られた自然と生命に対して犯してきた過ちを真剣に振り返り、心からの反省と懺悔の念をもって地球環境のために祈るとともに、わたしたち自身の生活様式の転換をはからなければなりません。去る2010年の日本聖公会第58(定期)総会において『地球環境のための祈り』が決議されましたが、第61(定期)総会においては、この祈りに若干の修正を加えて、以下の通り原発問題を含めて地球環境の祈りを継続することが決議されました。この
祈りは、2014年の6月8日から用いることも併せて決議されました。総会決議を待っていたために送付が遅れましたことをお詫び申し上げます。


【地球環境のための祈り】
2010年の日本聖公会第58(定期)総会ならびに2014年の第61(定期)総会で決議された通り、6月5日の「国連世界環境デー」に直近の主日である6月8日の公祷の代祷の中で、以下の『地球環境のための祈り』を、お献げいただくようお願いいたします。ポスターも併せて掲示していただければ幸いです。


「天地万物を創られた主よ。あなたは、すべてのものを創造され、それらをご覧になって『よし』とされ、祝福されました。そして、その管理をわたしたち人間に委ねられました。しかし、東京電力福島第一原子力発電所による災害が示すように、わたしたちはあなたのご命令にそむき、自らの欲望を満たすために自然環境を乱用し、破壊さえしています。今、そのことのゆえに世界中の多くの人々が苦しんでいます。どうかわたしたちがあなたのご命令に立ち帰り、あなたによって与えられた自然環境を大切に保全し、後(のち)の世代のために残すことができますように。また、原子力発電所による災害など、環境破壊の被害者の苦しみを取り除き、私たちの生活を変え、自然と共に生きることができますように。そして、自然を通じてあなたが現されるご栄光を仰ぎ見ることができるようにしてください。主イエス・キリストによってお願いいたします。 アーメン」

天地創造のとき、神はわたしたち人間に、自然を大切に管理することを委ねられました。創世記第1章にある「地の支配」という言葉は、かつては人間が自然界を無制限に利用する権威を与えられたというように解釈されていたこともありますが、現在では、環境破壊への反省を込めて、この「支配」は、古代イスラエルの牧者的王の働きであり、「世話をする」「見守りつつ大切に管理する」という意味合いを持っているのだということが、諸教会によって認識されています。「『支配せよ』と『地を従わせよ』は、数世紀にわたって創造の秩序を破壊する行為を正当化することに誤って用いられてきました。聖書の教えによると、神の像に造られている人間は、神の創造的愛と持続的愛を反映させて、被造物を大事にし、それと調和を保って生きるという、僕としての特別の責任があります。」(1990年、世界教会協議会ソウル会議メッセージ)
世界の聖公会は、ACC(全聖公会中央協議会)やランベス会議において、そのような反省に立って、教会の宣教の指標の一つとして、「被造物すべての統合への安全を図り、地球の生命の維持と再生とにつとめる」ことを掲げています。
「教会がなぜ環境問題を?」という疑問をお持ちの方もおられるかと思いますが、それだけに一層、礼拝の中でお祈りを献げてくださることが大切だと考えます。それは決して、教会の外部の問題でも政治的な問題でもなく、創造の業における神のご命令に従うことであり、生命の源である神との和解を受け入れることであり、信仰の核心に関わる問題だからです。とくに、原子力発電所の事故の結果の重大性がますます明らかになっている今日、もういちど、わたしたちの心からの願いと決意を込めて祈ることが必要ではないでしょうか。

どうか、その趣旨をご理解くださり、各教会において、上記の「地球環境のための祈り」をお献げくださいますようにお願いいたします。


2014年5月29日
日本聖公会正義と平和委員会
委員長 主教 ペテロ渋澤一郎
環境問題担当者 司祭 ペテロ岩城 聰


※各教会、礼拝堂にお送りした印刷物内の地球環境のための祈り文中の"東京電力福島第一原子力発電所"の記載において、福島の文字が抜けていたことを訂正し、お詫び申し上げます。

2014.05.30 | 地球環境のために祈る日

「憲法改正」に反対する声明文とポスター掲示のお願い

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主の平和

正義と平和委員会・憲法プロジェクトでは、今期もテーマを「9条」、「信教の自由」に絞り、共に学び、祈りたいと願っております。

自民党が「憲法改正」を言い続ける中、常に「憲法改正反対」の声をあげて行きたいと思います。〝わたしたちは「憲法改正」に反対します〟という声明文を送付いたしますので、各教会、礼拝堂におかれましては、訪れるみなさんの目に留まる場所に、早速提示していただけますようにお願い申し上げます。

また、昨年に引き続き今年も、憲法記念日(5月3日)を迎えるにあたり、ポスターを作成いたしました。ポスターの掲示もお願いいたします。ポスターにあるお祈りを、礼拝や集まりの折に、共にお捧げくださいますようお願い申し上げます。
このポスターが、憲法を思い起こし平和を祈るひとつのきっかけとなりますように。

日本聖公会正義と平和委員会
憲法プロジェクト





わたしたちは「憲法改正」に反対します


 日本国憲法は、近代日本の歩みが行き着いた破滅的な戦争の反省の上に作られた憲法です。恒久の平和を念願し、再び他国を侵略・戦争をしないという決意で作られました。前文では、そのことを高らかにうたっています。第9条で戦争の放棄と戦力の否認をうたい、国際平和を希求しています。

 日本国憲法は、わたしたちの基本的人権が侵害されないように、国の大きな力をしばるものです。第11条で基本的人権の享有と性質をうたい、第97条で再度基本的人権をうたっています。第98条で憲法が国の最高法規であること、つまり法が国を支配することを明確にしており、第99条では天皇と公務員に憲法尊重擁護の義務を課しています。憲法は、国家権力から国民の権利・自由を守るために制定されているのだから、権力側はこれを尊重し、擁護しなければならない、そのことを明らかにしています。そして、安易に憲法を「改正」することができないように、第96条で、通常の法律より憲法改正の議決要件を厳しく規定しています。日本国憲法が誕生以来、この間ずっと日本国憲法は守られてきました。

わたしたち日本聖公会は、1996年日本聖公会第49(定期)総会において、「日本聖公会の戦争責任に関する宣言」を決議しました。また、2004年日本聖公会第55(定期)総会において、戦争の反省と尊い犠牲の上に作られた日本国憲法、ことに「憲法第9条の改憲に反対する」ことを決議しました。日本が加害者にも被害者にもならないために、日本国憲法第9条を守ること、改憲に反対することは、キリスト教会としての責任です。
この立場から、わたしたち日本聖公会は「憲法改正」には反対します。
以上


2014年5月3日

日本聖公会正義と平和委員会
委員長 主教 渋澤 一郎
同委員会憲法プロジェクト

2014.05.03 | 正義と平和・憲法プロジェクト

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