2014年聖公会生野センターのための主日

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主は国々の争いを裁き、多くの民を戒められる。
彼らは剣を打ち直して鋤とし槍を打ち直して鎌とする。
国は国に向かって剣を上げずもはや戦うことを学ばない。
祖国の人々よ、主の道を歩もう
(イザヤ書 2:4~5)



主の御名を賛美いたします。

今年も3月1日(1910年の三・一独立運動の日)に近い主日、3月2日大斎節前主日の信施を「聖公会生野センターの働きのため」、祈りのうちに覚え、おささげくださいますことを感謝申し上げます。

韓国併合から100年以上が過ぎました。この30年近くの長きにわたり日韓聖公会が共に進めてきた和解の働きは両聖公会の「次の100年」が共生の100年に向かっていると存じます。このことは2011年の東日本大震災の際、早速お見舞いと祈り、そして支援の手が大韓聖公会から捧げられたことからも見ることができます。

聖公会生野センターは、日本近現代史の中で、朝鮮半島への侵略によって犯した多くの罪に対する懺悔とそれに対する和解への祈りが、在日韓国朝鮮人の多い大阪市生野区での働きとなって、「聖ガブリエル教会」の存在と共に、目に見える形をもって結実した小さな社会宣教体の一つです。

聖公会生野センターは開設20年以上の歴史を通して、地域社会と教会共同体にとって求められる働きをしてきました。NPO法人となって10年目、新拠点も与えられて7年目を迎え、社会宣教としての活動の幅も広がり、地域社会の人々との出会いと学びと交わりの大切な場所になっております。韓国語教室、在日のお年寄りの集い、昼食サービス、障がいを持った人たちの美術教室や障害を持った人たちへの支援活動、落語会など、多くの大切な活動がなされています。

民族憎悪(ヘイトスピーチ)感情がこの日本の各所で露わにされているこの時こそ預言者イザヤが語った冒頭のみ言葉に立った和解と共生の働きが求められています。聖公会生野センターは生野区の地域福祉アクションプラン、教区の在日韓国朝鮮人宣教協働委員会、管区の正義と平和・日韓協働プロジェクト、大韓聖公会の分かち合いの家などとの連携と交流を一層深めながら更に前進していきたいとスタッフ一同、心から願っております。

不況の下、財政的には大変厳しい聖公会生野センターの働きですが、神に喜ばれ、福祉の狭間で生きる人々と共に歩む働きをこれからも続けてまいります。皆さまの熱いお祈りとご支援、をたまわりますよう、心よりお願い申し上げます。 

2014年2月7日
聖公会生野センター
理事長 主教 大西 修
総主事 呉光現

2014.02.17 | 聖公会生野センターのための主日

2014年大斎節

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人は、新たに生まれなければ、神の国を見ることはできない。
(ヨハネ3:3)


 教会暦によって信仰生活を過ごす私たちは、再び、大斎の「期節」を迎えました。皆さまは、今年の大斎節をどのようにお過ごしになられるのでしょうか。毎年めぐってくるものですが、それは単なる繰り返しではなく、大斎の期節を過ごす意味を、繰り返しながらそれを深め、信仰を堅めていくことなのだと思います。

【大斎節(たいさいせつ)】

大斎節の起源は、「復活日に洗礼を受けるため長らく準備をしてきた志願者が最後に迎える期間にある」と言われています。これらの日々がやがて、「大罪を犯した信者たちが聖餐の交わりから断たれ、復活日に再び陪餐できるようになるまで、悔い改め、断食や憐みの業を行う期間という公の悔悛制度期間」となり、この内容が次第に衰退し、「全教会の人びとが、悔い改めと断食をもって復活日を迎える期間」となりました。「大斎節は、信仰的な行いを普段の日よりも強く意識して自己をキリストと他者に献げたり、大斎克己献金をしたり、洗礼志願者となったつもりで教会の信仰を学び直して悔い改め、大祝日の準備としての『紫』の祭色の中を進みながら、喜びの復活日という『白』を目指します。」(森紀旦著「主日の御言葉」より) 
 
 教会はこの期間、“大斎節の学び”とか“大斎研修”と称して、「十戒」、「使徒信経」、「主の祈り」を改めて学ぶことが多いのではないでしょうか。意味深いことと思います。もちろんその他にも様々に信仰の深まりへと導いてくれるものがあると思います。
 今年の大斎節の聖句として、「人は、新たに生まれなければ、神の国を見ることはできない。」を選びました。ニコデモとの対話の中で語られたイエス様のみ言葉です。大斎を過ごす日々、またその学びの中で、「新たに生まれる」ことを思い巡らし、黙想を深めていきたいものです。


【大斎克己献金(たいさいこっきけんきん)】 

 日本聖公会では1950年から「大斎克己献金」を献げる尊い習慣が守られてきました。その使途は、当初は沖縄伝道のため、教役者が副業を持つことを止めるためでしたが、その後、1956年からは宣教100年(1959年)記念事業のために用いられ、1959年からは「伝道の推進と教勢の伸展」という目的のために用いられました。1988年には「日本聖公会大斎克己献金奉献運動改革の件」および「大斎克己献金全国活動推進の件」という議案が総会に提案され、奉献された献金の使途を、①海外諸教会および他の諸教派との宣教協働活動のため、②日本聖公会各教区の新たな宣教活動のため、③国内宣教の開拓的働きのため、とされました。以来今日まで続けられています。

 殊に、開拓的働きと新たな宣教活動のためとしては、今までに10の新伝道地(教会)がこの献金を加えることによって誕生しました。また、10の働きが開始されたり、また、より充実した働きへと発展し、その地域での宣教活動を継続しています。

新伝道として設立された教会(現在の名称)は、新札幌聖ニコラス教会(北海道)、宗像聖パウロ教会(九州)、横浜聖クリストファー教会(横浜)、柏聖アンデレ教会(横浜)、聖ペテロ伝道所(東北)、厚木聖ヨハネ教会(横浜)、富山聖マリア教会(京都)、「倉敷聖クリストファー教会」伝道所(神戸)、月島聖公会(東京)、可児聖三一教会(中部)。

新たな宣教の働きのためとしては、聖ルカセンター(中部)、ウイリアム神学館(京都)、阪神・淡路大震災被災教会復興(大阪・神戸)、長田センタープロジェクト(神戸)、国際子ども学校(中部)、守口復活教会サポート・ハウス(大阪)、聖公会生野センター(大阪)、可児・美濃加茂ミッション(中部)、小笠原聖ジョージ教会(東京)、ほっこり宣教プロジェクト(京都)。


【2014年度の 大斎克己献金の使途予定】

・国内伝道強化プロジェクト
祈りと共に大斎克己献金から1000万円を献げる国内伝道強化プロジェクトへの申請はありませんでした。おそらくそれは、2014年度にはこのような大金を予定しての計画は為されなかったということです。しかし、各教区、個教会においては、それぞれに宣教の働きは行われています。2012年の宣教協議会で語られた「ていねいな牧会」「パリッシュ(教会区、個教会の宣教・牧会の範囲地域)の課題は、教会の課題でもある」という理解を通して、その地での教会の働きがなされていることでしょう。それぞれの働きを祈り合いたいものです。今年度分は、次年度以降の活用のために蓄えられます。
・海外宣教協力のため
緊急災害援助、海外在住日本人会衆、協働エキュメニカル活動、アジア・アフリカ支援、アジア太平洋地域平和・和解、海外宣教協働プロジェクト、これらの働きのために用いられます。
・国内宣教協力のため
日韓宣教協働30周年、平和宣教教育活動、その他様々に起こってくる諸活動のために用いられます。


 今年の目標額は、2,000万円です。ある一人の信徒の方が、「大斎克己献金は、その袋に毎日入れるのがいいんですよね。」と言われました。一日の克己(自分自身の欲望や自己中心的な生き方を克服し、己に克つ)を振り返り、“入れる”。それが復活日に献げられ、管区に集められ、ひとつとなって大きな力を発揮していくのです。信徒一人一人の、例えば、一日50円、100円の克己の献げものが、大きな力となるのだということを想い、管区の宣教の働きを支えていただければと思います。
 どうぞ、充実した、意味ある大斎節をお過ごしになりますように。

2014年 大斎節
管区事務所 総主事 
司祭 ヨハネ 相澤 牧人


切絵:青木亜矢

2014.02.06 | 大斎節

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