聖公会生野センターの働きのため

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「あなたがたに新しい掟を与える。互いに愛し合いなさい。わたしがあなたがたを愛したように、あなたがたも互いに愛し合いなさい。」(ヨハネによる福音書13章34節)


主の御名を賛美いたします。

今年も3月1日(1919年の三・一独立運動の日)に近い主日、本年は3月4日大斎節第2主日の信施を「聖公会生野センターの働きのため」、祈りのうちに覚え、おささげくださいますことを感謝申し上げます。

日韓併合から100年以上が過ぎました。この30年近くの長きにわたり日韓聖公会共に歩んできた和解の働きは両聖公会の「次の100年」が共生の100年に向かっていると存じます。このことは昨年の東日本大震災の際、即座にお見舞いと祈り、そして支援の手が大韓聖公会から捧げられたことからも見ることができます。

聖公会生野センターは、日本近現代史の中で、朝鮮半島への侵略によって犯した多くの罪に対する懺悔とそれに対する和解への思いが、在日韓国朝鮮人の多い大阪市生野区における働きとなって、「聖ガブリエル教会」の存在と共に、目に見える形をもって結実した小さな社会宣教体の一つです。

聖公会生野センターは1992年の開設以来今年で20年の年を迎えることになり、それを記念した取り組みも計画中です。NPO法人となって8年目、新拠点も与えられて5年目を迎え、社会宣教としての活動の幅も広がり、地域社会の人々との出会いと学びと交わりの場所を提供しています。韓国語教室、在日のお年寄りの集い、昼食サービス、障がいを持った人たちの美術教室や障がい者への支援活動、落語会など、多くの大切な活動がなされています。


「互いに愛し合いなさい」という思いと信仰によって地域の人々と共に歩んでいく働きを、生野区の地域福祉委員会、教区の在日韓国朝鮮人宣教協働委員会、管区の正義と平和・日韓協働プロジェクト、大韓聖公会の分かち合いの家などとの連携と交流を一層深めながら更に進めていきたいとスタッフ一同、心から願っております。

不況の下、財政的には大変厳しい聖公会生野センターの働きですが、神に喜ばれ、福祉の狭間で生きる人々と共に歩む働きをこれからも続けてまいります。皆さまの熱いお祈りとご支援をたまわりますよう、心よりお願い申し上げます。

 
2012年2月13日
聖公会生野センター
理事長 主教 大西 修
総主事 呉光現
http://nskk.org/ikuno/


ポスターの絵:
白井拓郎作「月夜とキリン」より抜粋
デイサービスセンター クリンもだん所属

2012.02.21 | 聖公会生野センターのための主日

ハンセン病問題啓発の日

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主の平和
主のみ業のために労しておられる教会・伝道所・礼拝堂の上に、ますますの導きがありますようにと祈ります。

2004年に開催された第55(定期)総会で「ハンセン病問題啓発の日を設け、ハンセン病問題への理解が深まるために祈る件」が可決され、顕現後第6主日(顕現後第6主日がない年は顕現後の最後の主日)に定められた祈りをささげ、また、理解を深めることが求められました。以来、毎年この主日を守ってきました。今年は2月12日がその主日にあたります。

ハンセン病は、医学的な問題だけでは対応できないさまざまな差別を複合した社会問題であると言われています。厚生労働省資料「わたしたちにできること」の中に、ハンセン病とは、「感染力のきわめて弱い細菌による病気です。遺伝病ではありません。すぐれた治療薬により治ります。早い時期に治療すれば、身体に障害が残ることはありません。日本には感染源になるものはほとんどありません。身体の変形は後遺症にすぎません。」と説明されています。

総会議案の提案理由の中に「根強い偏見と差別が露わになった数々の出来事を通して、私たちの怠慢が指摘され・・・」と啓発の必要が訴えられています。

どうか、当日の礼拝の中で、「ハンセン病問題への理解が深まるための祈り」を共にし、ハンセン病に対する理解を深めていただければと思います。

2012年2月3日
管区事務所 総主事 司祭 相沢牧人



<ハンセン病問題への理解が深まるための祈り>

慈しみ深い神よ、み子イエス・キリストは病気のために差別された人々を深く憐れみ、み手を差し伸べて癒されました。キリストに倣って生きる者とされたわたしたちは、一人ひとりが大切にされて生きる社会を築こうと願い求めます。ことにハンセン病を患ったために社会から見捨てられ、苦渋の人生を生きなければならなかった人々の苦しみを思います。これまでに、この苦しみに関心を寄せず、また差別する社会を改める働きをしてこなかったことを思い、懺悔いたします。どうか、すべての人々が、この病気の事実、また回復者の現実など、ハンセン病をめぐる問題を理解することによって、み心にかなう社会を建設することができますように、多くの苦しみの中にある人々の友となり歩まれたみ子、わたしたちの主イエス・キリストによってお願いいたします。アーメン

2012.02.07 | ハンセン病問題啓発の日

2012年大斎節

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わたしの後に従いたい者は、自分を捨て、
自分の十字架を背負って、わたしに従いなさい。
(マルコ8・34)



《大斎節》

教会の暦を持つ私たちの信仰の生活において、大斎の期節を過ごすことは、ことに、その深まりへと導いてくれるものです。

今年の大斎節は、2月22日(水)の大斎始日から4月7日(土)の復活日前日までの期間です。

大斎節のこの期間、私たちは、イエス様の断食と祈り、また、遭われた試練に神の言葉をもって対処されたことを憶え、そのイエス様の模範に習って修養・修練の時として守ることが求められています。また、教会はこの期間、復活日に洗礼を受ける人たちの準備の時としても守ってきました。


《自分の十字架を背負って・・・》 

大斎節第2主日の福音書は、キリスト者とは誰かについて、イエス様が語られた言葉を伝えています。

「わたしの後に従いたい者は、自分を捨て、自分の十字架を背負って、わたしに従いなさい。」(マルコ8・34)

キリスト者とは、イエス様に従い、そのみ跡を歩み続けることを願って、日々を過ごしていく者です。その実現のためにはイエス様が何をなさったかを知る必要があります。それを知るとき、自分とイエス様とのギャップに唖然とさせられ、苦しみ悩むことでしょう。しかし、そのことが「自分の十字架」だと思うのです。それを拒否するのではなく、それから逃げるのでもなく、その十字架を背負って、イエス様に従っていくのです。また、従っておいで、と呼びかけている声が聞こえないでしょうか。


《大斎克己献金》

日本聖公会では大斎節の期間、大斎克己献金奉献活動を継続しています。克己・修養の一つの見える証としてささげられるこの献金は、管区に集められ、

①国内伝道強化のため、
②海外宣教協力のため、
③国内宣教協力のため、

の三つの部門に分けられて用いられています。

2012年度は、海外宣教協力としては、緊急災害援助、海外在住日本人会衆、協働エキュメニカル活動、アジア・アフリカ支援、アジア太平洋平和和解、重債務国開発協力、海外宣教協働プロジェクトなどのために活用することになっています。また、国内宣教協力としては、宣教と奉仕のため、2012年9月に開催される宣教協議会のため、中高生年代の平和宣教教育活動のためなどなどに用いられます。

今年の目標額は2100万円です。


《国内伝道強化プロジェクト》

大斎克己献金は1989年から「国内伝道強化プロジェクト」として1000万円をささげ、その働きを集中的に支えています。今年は小笠原聖ジョージ教会(東京教区)の働きにささげることになりました。


●離島の教会「小笠原聖ジョージ教会」の歩みを支える

小笠原諸島父島の小笠原聖ジョージ教会は、離島にある教会のひとつです。船の移動のみで、東京から片道約25時間強かかります。この島において、小さな群れが長く教会を守り、宣教活動を継続し、小笠原諸島の中でも唯一のキリスト教の教会として存在しています。

この教会の大きな特徴は、小笠原諸島の固有の歴史や文化を継承している方々によって教会活動が営まれているということにあります。海外からの移民、江戸時代の日本からの移民、その後の戦争、米軍占領、「欧米系」旧島民のみの島への帰還、東京都への移管などの小笠原諸島の希有なそして厳しい歴史を知り、経験し、さらに数少ない語り部として存在している方々が信徒の大半です。この方々の神への深い信頼、そして離れていても同じ教区であった横浜教区や東京教区の諸先輩方の祈りと支援がこの教会を支えてきました。

父島に一本あるメインストリート沿いの、少し奥まった場所に小笠原聖ジョージ教会の建物があり、島の重要なランドマークとなっています。一見道路に設置しているように見えるのですが、教会の前の芝生部分は教会所有ではありません。もしここに何か建物が建てられれば道路への接地面がないことから、戦後米軍によって建てられ、すでに老朽化した教会の建て替えが不可能となります。そこで教会前の土地112.04坪の購入を実施したいと願ってきました。

一方、小笠原諸島は昨年世界遺産となり、島民の生活や経済構造にも大きく影響が出ています。今後多くの人びとがさらに訪ねていくことになるであろうこの島に、日本聖公会の教会が信仰の拠り所として存在し、宣教活動を継続していく意義は非常に大きいと考えます。そして多くの日本聖公会の方々が、離島の、しかも小さな群れの小笠原聖ジョージ教会のために祈り、貴重なおささげをしてくださることは、これからの聖ジョージ教会の歩みのためにも大きな励ましとなりましょう。



小笠原聖ジョージ教会



今年の大斎節、“自分の”十字架を背負ってイエス様に従う信仰の歩みをさらに固め、深めてまいりましょう。そして、私たちの祈りと献げものをもって、宣教の様々な働きを支えていきたいものです。

2012年 大斎節
日本聖公会管区事務所
総主事 司祭 相澤牧人



ポスターデザイン:松村 希

2012.02.07 | 大斎節

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