聖公会生野センターのための主日

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あなたがたはこの世に倣ってはなりません。むしろ、心を新たにして自分を変えていただき、何が神の御心であるか、何が善いことで、神に喜ばれ、また完全なことであるかをわきまえるようになりなさい。
(ローマの信徒への手紙12章2節)



主の御名を賛美いたします。
大斎節に入りました。40日にわたるこの期間を、主のご受難に思いを馳せながら過ごし、大きな喜びをもって、主のご復活の日をお迎えしたいと思います。

さて、今年も3月1日(1910年の三・一独立運動の日)に近い主日、2月28日(大斎節第2 主日)の信施を「聖公会生野センターの働きのため」、祈りのうちに覚え、おささげくださいますことを感謝申し上げます。

今年は日韓併合100年にあたります。ご存じのように聖公会生野センターの働きは、日本の歴史を顧み、朝鮮半島への侵略によって犯した多くの罪に対する懺悔とそれに対する和解の思いが、在日韓国朝鮮人の多い大阪市生野区における働きとなって、「聖ガブリエル教会」の存在と共に、目に見える形をもって結実した小さな運動体の一つです。

聖公会生野センターは開設以来17年、NPO法人となって6年目、新拠点も与えられて3年目を迎え、社会宣教としての活動の幅も広がり、地域社会の人々との出会いと学びと交わりの場所を提供してきています。韓国語教室、在日のお年寄りの集い、昼食サービス、障がいを持った人たちの美術教室や知的障がい者への支援活動、こみち寄席など、多くの大切な活動がなされています。

「何が神の御心であるか、何が善いことで、神に喜ばれ」ることであるかを模索する中で、神に喜ばれる働きは、必ずしも人に喜ばれるものではないことを、この働きを通して教えられています。「何が神の御心であるか」を自分自身に問いながら、地域の人々の必要に答えていく働きを、地域の活動推進委員会、教区の在日韓国朝鮮人宣教協働委員会、管区の正義と平和・日韓協働プロジェクト、大韓聖公会の分かち合いの家などとの連携と交流を一層深めながら更に進めていきたいとスタッフ一同、心から願っております。

不況の下、財政的には大変厳しい聖公会生野センターの働きですが、神に喜ばれ、福祉の狭間で生きる人々と共に歩む働きをこれからも続けてまいります。皆さまの熱いお祈りとご支援を賜りますよう、心よりお願い申し上げます。 

2010年2月17日(大斎始日・灰の水曜日)
聖公会生野センター
理事長 主教 大西 修
http://www.nskk.org/ikuno/


※ポスターの絵はクリンもだん絵画教室生徒、小豆澤さんの作品です。

2010.02.25 | 聖公会生野センターのための主日

大斎克己献金2010

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あなたは造られたものを一つも憎まず、悔い改めるすべての罪人を赦してくださいます。


 イエス様を救い主(キリスト)と信じて生きる信仰生活には、さまざまな姿があることでしょう。それは人の数だけあるといってもよいでしょう。しかし、その信仰生活をより豊かに、またその方向を間違わないようにしてくれる「宝」のひとつが教会に保持されています。その宝とは、教会暦です。

 教会暦は、一年をひとつの単位として、イエス様のご生涯を再現し、また、イエス様の教えを学び、そのことを通してわたしたちの信仰を深めていこうとするものです。この教会暦は、自分が理解できることのみを信じていくという姿に陥ることを防いでくれるものでもあります。ですから、教会暦に従って、また、教会暦が問いかけていることに聴きながら、今は理解できないことがあろうとも、信仰の生活を過ごすことは、そのことの故に尊いことであると思います。(教会暦のことは祈祷書の1頁以降に記されていますのでご覧ください。またそれ以上の説明は牧師さんに聞いてみてください。)



《大斎節》

 今年の教会暦では、2月17日の水曜日から大斎節に入り、4月3日までの主日を除く40日間を「大斎節」として過ごします。この期節を、わたしたちはどのように過ごすことを求められているのでしょうか。
 大斎節は、イエス様の復活を迎える準備の期節ですが、その成り立ちのひとつに、復活日に洗礼を受ける人のための準備をする期間として守るというものがありました。そこから、すでに洗礼を受けた人も、同じように復活日を迎える準備の期間として守られるようになって来ました。
 その準備のために何をするのかの答えのひとつが、今年(C年)の大斎節第1主日の福音書(ルカ福音書4章1節~13節)から見出されます。そこには悪魔からの3つの誘惑に、イエス様がどのように対処されたかが記されています。この物語でもっとも注目すべきことは、イエス様はすべて聖書の言葉(神の言葉)を用いて、悪魔の誘惑を退けているということではないかと思うのです。「人はパンだけで生きるものではない」(申命記8:3)「あなたの神である主を拝み、ただ主に仕えよ」(申命記6:13、10:20)「あなたの主である神を試してはならない」(申命記6:16) この生き方にわたしたちは学びたいものです。さらにこの事実は、わたしたちに迫り来る誘惑というものは、神の言葉(聖書)を熟知することによって退けることができる、と教えてくれているのではないでしょうか。わたしたちは、大斎節の間、ことにこのことを思い、過ごしていきたいものです。



《克己献金》

 その信仰の生活を生きながら大斎節を過ごすとき、教会が持ち続けているすてきな習慣のひとつに「大斎克己献金」があります。克己とは、自分の感情、欲望、邪念などに打ち克つこと、という意味です。40日間の大斎節の間、イエス様の模範に習い、克己の信仰生活を送ることは、自らの信仰を堅め、強め、深めていく相応しいことなのではないかと思います。その克己という修練・修養に感謝し、その思いの中からささげる献金が、大斎克己献金です。
 一人ひとりの尊いこの献金が、管区に集められ、大きな力となって神の国の実現に向かっての働きのために用いられているのです。今年の目標額は2,250万円です。これらは、国内伝道強化のため、海外宣教協力のため、国内宣教協力のために用いられます。

 あなたは造られたものを一つも憎まず、悔い改めるすべての罪人を赦してくださいます。

 大斎始日の特祷は、このように祈ります。この事実はわたしたちをどれほど勇気づけてくれることでしょう。大斎節の期間、ことにこの思いを深く心に留めていきたいものです。そして、喜びの復活日へと信仰の歩みを続けていこうではありませんか。


2010年 大斎節
日本聖公会管区事務所
総主事 司祭 相澤牧人

2010.02.03 | 大斎節

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