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2019年 海の主日

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+主の平和がありますように。

物流、船員たちの福祉そしてMtS

歴史を振り返ってみますと、ペルシアからアレキサンダー大王を経てローマに至るまで、いずれの帝国も、ほぼ同じ地域を統治していたという事実があります。言い換えれば、どの帝国もそれらの地域を手に入れるために戦ってきたのではないかと言っても過言ではありません。

古代から権力者たちがその覇権を争ったもの、それは物資の輸送路です。帝国が巨大になればなるほど、人も物も出入りが盛んになります。より多くの輸送路を抑えたものが栄えるのは、自明の理でありましょう。
物流は、歴史の変遷などの大きな局面にかかわっているだけでなく、私たちの日常にも大きな影響を与えています。普段、ほとんどの人は、いろいろな品物を、各々が希望する場所で、都合の良い時間に受け取ることができます。

先日あるドキュメンタリーで、峻険なチベットの山々を行き交う茶馬古道(ちゃばこどうこどう)チベットの馬幇(マパン)と呼ばれる商人たちの姿が放送されていました。彼らは命がけで生活必需品の調達のために旅をするのです。それは、私たちの暮らしとはかけ離れた世界ではありますが、あまりにも便利になり過ぎたがゆえに、ほとんど忘れられている物流の大切さと、それにかかわる多くの手があることを思い起こさせてくれます。

先頃、港湾労働者のストライキによる荷揚げ作業の休止などにより、一時物流に大混乱が起きたのは記憶に新しいと思います。国際海運の景気全体の沈滞に端を発するものだけでなく、私たちはこうした動きに対してもっと注視していく必要があるのではないでしょうか。

横浜、神戸、苫小牧港は、日本経済とアジア地域の物流に大きな役割を担っています。海上輸送の担い手は商船であり、それらの船舶を動かすのが、船員と呼ばれる乗組員たちです。彼らの苦労がなければ、私たちの生活に必要な物資はたちまち滞り、大きな困難に直面するのは想像に難くありません。しかし、実際には船員たちの存在が意識されることは少なく、彼らの労働環境や福利厚生についても、あまり関心が払われてきませんでした。

そこで、船員たちの問題に真正面から取り組もうと、活動をはじめたのがMtSです。
MtSは、海員宣教と船舶乗組員たちへのサポートを主な目的として発足した、英国国教会傘下の国際的機関です。
MtSは、一般的な労働環境ではほぼ守られている、基本的人権の遵守に基づく規則や雇用条件からは著しくかけ離れたところにある船舶乗組員たちの現状が少しでも改善されるように、いち早く取り組もうとしてきました。しかし、これからも充実した活動を続けていくためには、更なる支援と関心が必要だと考えています。

海の日のこの機会に、日本聖公会の信徒・聖職の皆様をはじめ、より多くの方々にMtSの活動を知っていただき、船員たちを支える手が少しでも増えるように努力を重ねてまいりたいと存じます。
ご加祷とご支援をよろしくお願いいたします。

2019年6月25日
The Mission to Seafarers, Japan
Chaplain 司祭 吉 野 暁 生
同     司祭 Simon Ro Chul Lai
同     司祭 Paul Tolhurst

2019.06.18 | 海の主日

沖縄週間ポスターの掲示、および沖縄週間と沖縄の旅のためのご加祷をお願いします

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頌主
復活節に入り、主のご復活の喜びのうちにお過ごしのことと存じます。
本年も沖縄慰霊の日(6月23日)を前に標記のお願いをさせていただきます。

昨年開催された日本聖公会第64(定期)総会では、『「沖縄週間」継続の件』が可決されました。
この議案は「2019年から2022年までの毎年、沖縄慰霊の日(6月23日)を含む一週間を「沖縄週間」とし、沖縄の宣教課題を具体的に共有する祈りやポスターなどを作成して全国の諸教会で用いる。」と定められたもので、日本聖公会全教区の教会・伝道所が、沖縄の苦難の歴史と記憶を継承し、また沖縄の現在に思いを寄せ、主の平和を求めて祈ることを主旨としております。

つきましては、貴教会・伝道所・礼拝堂におきまして、同封のポスター掲示等により皆さまに呼び掛けていただき、ともに祈りと学びの一週間をお過ごしいただきたくお願いいたします。
特に本年は沖縄慰霊の日(6月23日)が主日と重なり、沖縄週間も同日から始まります。
同封の「沖縄週間の祈り」を主日の諸礼拝で用い、週を始めていただければ幸いです。
また先にご案内いたしました6月21日(金)~24日(月)に行われる「沖縄週間/沖縄の旅」も、どうぞお憶えください。

3月、横浜教区の青年数名が沖縄を旅しました。
沖縄の暖かさと美しさに皆が感動していましたが、市街地上空を飛ぶジェット戦闘機の音には驚愕していました。また辺野古を訪ねた折には、海洋埋め立てによる自然環境の破壊という負のインパクトを大きく感じていたようです。
そして次第に、ではなぜ同じ埋め立てでも那覇空港の第2滑走路に関わる埋め立ては良いのか、といった疑問を抱く青年もおり、それぞれの探求が始まったことを嬉しく思いました。
自ら調べ、そして事実を見出し考える力が養われ、沖縄への視線が日本へ、世界へと拡がることを願ってやみません。
神の家族としてともに平和と被造物の調和を求め続けたいと思います。

沖縄県のwebサイトを開くと、トップページに「基地」「地位協定」「不発弾」といった他県ではまず見られない文字が目に飛び込んできます。
サイトの下層には『沖縄から伝えたい。米軍基地の話。Q&A Book』というリーフレットも目にとまります。沖縄県が持つ固有の歴史・現在に対する無理解と誤解を、県自ら積極的に発信しなくてはならない現状があることを示しています。

この沖縄週間、沖縄の歴史と現在に改めて思いを寄せ、学びたいと思います。
そして空と海の青さ、ガマ(自然洞窟:古来は洞穴葬に、太平洋戦争末期には野戦病院や避難~集団自決の場となった)の暗闇、ジェット戦闘機や夜間訓練ヘリの騒音、低空を飛ぶ航空機の威圧感…等々を想像(できれば経験)しつつ、祈りのときをご一緒したいと思います。

主にあって

2019年5月25日
日本聖公会正義と平和委員会
委員長 主教 上原榮正
沖縄プロジェクト担当 司祭 小林祐二



沖 縄 週 間 の 祈 り

歴史と生命の主である神よ、わたしたちを平和の器にしてください。
嘆きと苦しみのただ中にあなたの光を、
敵意と憎しみのただ中にあなたの愛と赦しをお与えください。
わたしたちの出会いを通して悲しみの中に慰めを、痛みの中に癒しを、
疑いの中にあなたへの信仰を、主よ豊かに注ぎ込んでください。
この沖縄週間を通してわたしたちを新たにし、
あなたの示される解放と平和への道を歩む者としてください。
わたしたちの主イエス・キリストのいつくしみによって、
このお祈りをお献げいたします。 アーメン


日本国憲法 第2章 戦争の放棄 第9条

〔戦争の放棄、戦力及び交戦権の否認〕
日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。
2 前項の目的を達するため、陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。国の交戦権は、これを認めない。


日本聖公会 沖縄教区
日本聖公会 正義と平和委員会

2019.05.22 | 沖縄週間

地球環境のために祈る日

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+主のご復活を心よりお喜び申し上げます。

日本の国内においては、8年前の東京電力福島第一原子力発電所における事故とその後の放射能汚染によって、自然環境を破壊し、多くの人々の安心と安全、人権を奪い続けています。
今年5月末には、第64(定期)総会の決議により、仙台で「原発のない世界を求める国際協議会」を開催し、各地域での原子力発電所に関わる諸問題を分かち合い、ネットワークの構築や脱原発・反核に向けた取り組み、自然エネルギーへの転換をめざして実行委員会で準備を進めています。
また、沖縄の辺野古への新基地建設においても、沖縄の民意を踏みにじって甚大な環境破壊をもたらしています。
世界では、温暖化による気候変動や砂漠化、大気汚染の問題など、自然環境の破壊は依然として進行し、私たちの生活に深刻な影響を及ぼしています。

神さまは私たち人間に、自然を大切に管理することを委ねられたにも関わらず、自分たちの経済的な豊かさを優先させ、自然を乱暴に扱い、取り返しのつかない環境破壊を行っています。
今一度、自らの生活を振り返り、神さまの被造物である自然と調和し、地球環境を保護しつつ生きる生き方を祈り求めたいと思います。

世界の聖公会でも「宣教の5指標」の5番目として、「被造物の本来の姿を守り、地球の生命を維持・再生するために努力すること」をあげて様々な取り組みが行われています。
2018年の第64(定期)総会で継続が決議されました通り、6月5日の国連「世界環境デー」の直近の主日である6月2日の主日の代祷の中で、以下の「地球環境のための祈り」を、各教会でお献げいただきますようお願いいたします。
ポスターも併せて掲示していただければ幸いです。

日本聖公会正義と平和委員会
委員長 主教 上原榮正
日本聖公会管区事務所
総主事 司祭 矢萩新一



【地球環境のための祈り】
天地万物を創造された主よ。あなたは、すべてのものを造られ、それらをご覧になり『よし』とされ、祝福されました。そして、その管理をわたしたち人間に委ねられました。しかし、東京電力福島第一原子力発電所による災害が示すように、わたしたちはあなたのご命令にそむき、自らの欲望を満たすために自然環境を乱用し、破壊さえしています。今、そのことの故に世界中の多くの人々が苦しんでいます。どうかわたしたちがあなたのご命令に立ち帰り、あなたによって与えられた自然環境を大切に保全し、後(のち)の世代のために残すことができますように。また、原子力発電所による災害など、環境破壊の被害者の苦しみを取り除き、わたしたちの生活を変え、自然と共に生きることができますように。そして、自然を通じてあなたが現されるご栄光を仰ぎ見ることができるようにしてください。
主イエス・キリストによってお願いいたします。アーメン



※「教会がなぜ環境問題を?」という疑問をお持ちの方もおられるかと思いますが、それだけに一層、礼拝の中でお祈りを献げてくださることが大切だと考えます。

それは決して、教会の外部の問題でも政治的な問題でもなく、創造の業における神のご命令に従うこと、生命の源である神さまとの和解を受け入れることであり、信仰の核心に関わる問題だからです。
とくに、原子力発電所の事故による様々な問題の重大性がますます明らかになっている今日、もう一度、わたしたちの心からの願いと決意を込めて祈ることが必要ではないでしょうか。

どうか、その趣旨をご理解くださり、各教会において、上記の「地球環境のための祈り」をおささげくださいますようお願いいたします。

2019.05.16 | 地球環境のために祈る日

「神学校のために祈る主日」を迎えるにあたって

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皇帝のものは皇帝に
神のものは神に返しなさい
(マタイ22:21)


+主の平和がありますように

イエスさまのご復活を祝い、感謝いたします。
日本聖公会では総会の決議によって、いくつかの特定主日が定められ、その働きのために祈りと信施をささげて支える活動を継続しています。

来る5月12日の復活節第4主日は、「神学校のために祈る主日」です。
聖公会神学院とウイリアムス神学館のために祈り、その働きのために当日の信施をお献げいたします。

2019年度は、ウイリアムス神学館で2名、聖公会神学院で5名の方々が学ばれています。
一人ひとりの神学生の学びと生活が、仕える者として整えられますように、すべての教区に聖職志願者が与えられますように、神学教育に携わる人材が増し加えられますように、そして両神学校での学びを支える教授、スタッフの方々の働きの上に、神さまの豊かな導きと祝福・励ましが与えられえますようにお祈りください。

主にあって

2019年4月21日
日本聖公会 管区事務所総主事
司祭 矢萩新一


ポスター挿絵:司祭 佐々木道人

2019.04.22 | 神学校のために祈る主日

憲法記念日のポスター掲示のお願い

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主の平和

正義と平和委員会・憲法プロジェクトでは、今期もテーマを「9条」、「信教の自由」に絞り、共に学び、祈りたいと願っております。
自民党の「憲法改正」が現実味を帯びている今、わたしたちは、常に「憲法改正反対」の声をあげ続けていきたいと思います。

昨年に引き続き今年も、憲法記念日(5月3日)を迎えるにあたり、ポスターを作成いたしました。
ポスターの掲示もお願いいたします。ポスターにあるお祈りを、礼拝や集まりの折に、共にお捧げくださいますようお願い申し上げます。
このポスターが、憲法を思い起こし平和を祈るひとつのきっかけとなりますように。

日本聖公会正義と平和委員会
憲法プロジェクト



主よ、私たちは、
戦争で奪われた幾千万の
いのちの叫びから生まれた平和憲法を、
あらためて想い起こします。
この平和憲法を豊かに用い、
主が愛される一人ひとりのいのちを大切にしあう世界へ
歩み出す勇気と力をお与えください。

2019.03.29 | 正義と平和・憲法プロジェクト

2019年大斎節

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「そのお受けになった傷によって、あなたがたはいやされました。」
(ペトロの手紙Ⅰ 2:24c)


【大斎節】
大斎節は、「信仰的な行いを普段の日よりも強く意識して自己をキリストと他者に献げたり、大斎克己献金をしたり、洗礼志願者となったつもりで教会の信仰を学び直して悔い改め、大祝日の準備としての『紫』の祭色の中を進みながら、喜びの復活日という『白』を目指します。」
(森紀旦著「主日の御言葉」より)

今年の大斎節の聖句は、
「そのお受けになった傷によって、あなたがたはいやされました。」(ペトロの手紙Ⅰ 二・二四C)
を選びました。

イエスさまの十字架の死によって、私たちの弱さや罪深さが強さや信頼へとかえられ、神さまと人々を愛する生き様へと導かれています。そのことが復活のいのちに生かされる私の希望であり福音です。
自然を含む私たちすべてのいのちは、神さまがお造りになった大切なもの、イエスさまの受けられた傷によって癒されるべき存在です。そのことを思い起こし、傷と癒しのイエスさまのみ跡に従う道を歩んで行きたいと思います。

【大斎克己献金】
日本聖公会では1950年から「大斎克己献金」を献げる尊い習慣が守られてきました。

当初は、沖縄での伝道や教役者が副業を持つことを止めるためでしたが、1956年からは宣教100年(1959年)記念事業のため、1959年からは「伝道の推進と教勢の伸展」のために用いられました。
1988年には「日本聖公会大斎克己献金奉献運動改革の件」という議案が総会に提案され、① 海外諸教会および他の諸教派との宣教協働活動のため、② 日本聖公会各教区の新たな宣教活動のため、として今日に至っています。

ことに新たな宣教活動のためとしては、今までに11の新伝道地(教会)がこの献金による支援を受けて誕生し、12の新たな働きが開始され、より充実した働きへと発展したものを含め、地域での宣教活動を継続しています。

新伝道地(現在の名称)としては、新札幌聖ニコラス教会(北海道)、宗像聖パウロ教会(九州)、横浜聖クリストファー教会(横浜)、柏聖アンデレ教会(横浜)、聖ペテロ伝道所(東北)、厚木聖ヨハネ教会(横浜)、富山聖マリア教会(京都)、「倉敷聖クリストファー教会」伝道所(神戸)、月島聖公会(東京)、可児聖三一教会(中部)、「佐賀聖ルカ教会」伝道所(九州)。

新たな宣教活動としては、愛知聖ルカセンター(中部)、ウイリアム神学館(京都)、阪神・淡路大震災被災教会復興(大阪・神戸)、長田センタープロジェクト(神戸)、国際子ども学校(中部)、守口ぶどうのいえ(大阪)、聖公会生野センター(大阪)、可児ミッション(中部)、小笠原聖ジョージ教会(東京)、ほっこり宣教プロジェクト(京都) 、聖バルナバミッションとリー女史記念事業(北関東)、函館聖ヨハネ教会宣教拠点強化計画(北海道)と、様々な教会の働きを支えてこられたことを改めて憶え、感謝いたします。

【2019年度 大斎克己献金使途予定】

国内伝道強化プロジェクトのため
大斎克己献金から1千万円を上限として、祈りと共に新たな宣教の働きに献げ、その働きが更に強められるようにと後押しするものです。
今年は、「中部教区名古屋聖ヨハネ教会地域宣教事業サマリアハウス(新事業展開後はナザレへ名称変更予定)」および、「NPО法人聖公会生野センター障がい者事業発展計画」のためにお献げいたします。地域のニーズに応える宣教の働きとして、学習支援や高齢者福祉の機能の充実をはかり、地域と共に生きる教会としての歩みを強めたいとのことです。

国内外の宣教協力のため
緊急災害援助、アジア・アフリカ支援、アジア太平洋地域平和・和解、海外在住日本人会衆、海外宣教協働プロジェクト、協働エキュメニカル活動、平和宣教教育活動、その他様々に起こってくる諸活動のために用いられます。
 
今年の大斎克己献金の目標額は、1千8百万円です。
献金袋は目につきやすい壁などに貼り付け、大斎節中の40日間、事あるごとにお献げください。その日一日の克己(様々な欲望や自己中心的な生き方を克服し、己に克つ)を振り返って「入れる」ことが大切です。

お一人おひとりの克己の献げものが復活日に献げられ、管区へと集められて一つとなり、大きな力となることを憶え、宣教の働きをお支えくだされば幸いです。

今年の大斎節もみなさまの信仰生活を強める有意義な期間となりますように。

日本聖公会管区事務所
総主事 司祭 エッサイ 矢萩 新一




ポスター原画のご紹介

〇タイトル 
  《落花 - 上華》
  (原画:420×594mm、水性ペンキ・ウレタン、2018年11月)

〇制作者  
  本橋デミル瞳(34歳)
  絵師。飲食店壁画や学術学会ポスターなど作成。
  がんの宣告を契機に絵の道へ進む。
  ホームページ http://jamais-deja.com

〇作品について
  「落花 - 上華」
   2019年大斎節聖句
   「そのお受けになった傷によって、あなたがたはいやされました。」(ペトロの手紙I 2:24c)より想起
   
   棘さえもがれ、三度の挫きに茎まがり、天下る紫衣の薔薇——落花
   残る花弁の舌が舞い、立ち現れる十字白光——上華
   滑車たる十字架——地へ降り立つ天が、地を天上へ引き上げる基点
   大斎節——全人類の霊的救済に見合うだけの、落花の苦痛をおもうとき
   天地をつなぐ不可視のひもは今、再びあらわにされ、つながり
   過去から現在、そして未来へ、滔々と紡がれる歴史の大渦となろう

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2019.02.21 | 大斎節

2019年聖公会生野センターのための主日

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そのように、これらの小さな者が一人でも滅びることは、
あなたがたの天の父の御心ではない。
(マタイによる福音書18章14節 )

主の御名を賛美いたします。

今年も3月1日(1919年の三・一独立運動の日)に近い主日、3月3日の大斎節前主日の信施を「聖公会生野センターの働きのため」、祈りのうちに覚え、おささげくださいますことを感謝申し上げます。
 
この信施金の由来である朝鮮の三・一独立運動から今年は100年を迎えます。1984年から始まった日韓聖公会の公式交流は正に友情の交わり以上の兄弟姉妹の大切な関係になりました。

朝鮮の三・一独立運動から100年は真に日本と朝鮮半島が和解と協働の新しい年になることを祈ります。
この1年は日韓聖公会が共に祈り協働の力をより発展させようということになりました。

決して順調ではない日韓・日朝の関係を見る時に、今こそ日韓の教会が共に祈り、相互理解を深めつつ平和を作り出す働き人になっていきたいと思っています。
日韓の間にあって今こそ「99匹と1匹の」の関係性がこの社会に求められていると思います。そのことが真の平和が実現する道であると信じます。

聖公会生野センターは、日本近現代史の中で、朝鮮半島への侵略によって犯した多くの罪に対する懺悔とそれに対する和解への祈りが、在日韓国朝鮮人の多い大阪市生野区での働きとなって、「聖ガブリエル教会」の存在と共に、目に見える形をもって結実した小さな社会宣教共同体の一つです。

聖公会生野センターは開設から四半世紀を越えて地域社会での働き、「弱くされた人」たちとの協働、そして聖公会を始めとした教会と共にその働きが進められています。
そして多様な人々の出会いと学びと交わりの大切な場所になっております。韓国語教室、在日のお年寄りの集い、昼食サービス、障がいを持った人たちの美術教室や障がいを持った人たちへの支援活動、落語会など、多くの大切な活動がなされています。

「いけにえとしてわたしたちのために神に献げてくださった」という思いと信仰によって地域の人々と共に歩んでいく働きを、生野区NPO連絡会、大阪教区の在日韓国朝鮮人宣教協働委員会、管区の日韓協働委員会、大韓聖公会の社会宣教の働きとの連携や交流を一層深めながら更に進めていきたいとスタッフ一同、心から願っております。

不況の下、財政的には大変厳しい聖公会生野センターの働きですが、神に喜ばれ、福祉の狭間で生きる人々と共に歩む働きをこれからも続けてまいります。皆さまの熱いお祈りとご支援を心よりお願い申し上げます。 

2019年2月14日
聖公会生野センター
理事長 主教 磯晴久
総主事 呉光現

2019.02.18 | 聖公会生野センターのための主日

ハンセン病問題啓発の日

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「わたしが顧みるのは 苦しむ人、霊の砕かれた人 わたしの言葉におののく人。」
(イザヤ書66章2b)


+主の平和がありますように。

全国、すべての教会、伝道所、礼拝堂の上に豊かな神の祝福と導きがありますように。
2004年の第55(定期)総会で「ハンセン病問題啓発の日を設け、ハンセン病問題への理解が深まるために祈る件」が可決され、2005年から顕現後第6主日(顕現後第6主日がない年は顕現後の最終主日)に定められた祈りをささげ、またハンセン病問題に理解を深める事を重ねて参りました。

ハンセン病に対する聖公会の取り組みはコンウオール・リーやハンナ・リデル等の実践に遡り、宣教師達の意識の高さを垣間見ることが出来ます。

しかし、第2次大戦後プロミンの導入により治癒可能な病気である事を知りながら、90年間に及ぶ「らい予防法」の存在を許し、根強い差別と偏見を社会の中に残したままにしている事に、私たちは罪深さを覚えます。
現在ハンセン病療養所に入所されている方々は家族との絆を断ち切られ、社会復帰も難しいまま生活され、平均年齢も80歳を超えられました。入所者の方々の人権回復は緊急の課題となっています。

2016年第62(定期)総会で「ハンセン病回復者と家族のみなさまへの謝罪声明を決議する件」が可決され日本聖公会として正式に謝罪を表明しました。
その年の各教区人権担当会、翌年の聖公会社会福祉連盟の大会と、学びやフィールドワークをして参りました。

2018年中部教区で開催された人権セミナーでは、長野で回復者として活動されておられる作家の方に講演していただきました。
結婚して子どもにも恵まれながら、社会全体に刷り込まれている偏見による差別によって家族を失われました。
ハンセン病に対する誤った理解は偏見を生じ、それ故の差別に苦しんでおられる回復者の方、そのご家族の方は現在も数多くおられます。

2月17日の顕現後第6主日の礼拝の中で、「ハンセン病問題のへの理解が深まるための祈り」をお用いくださり、ハンセン病に関わる多くの問題に対する理解を深めて頂けたらと思います。

2019年1月15日
人権担当主教 主教 武藤謙一
管区人権問題担当者一同


<ハンセン病問題への理解が深まるための祈り>
慈しみ深い神よ、み子イエス・キリストは病気のために差別された人々を深く憐れみ、み手を差し伸べて癒されました。キリストに倣って生きる者とされたわたしたちは、一人ひとりが大切にされて生きる社会を築こうと願い求めます。ことにハンセン病を患ったために社会から見捨てられ、苦渋の人生を生きなければならなかった人々の苦しみを思います。これまでに、この苦しみに関心を寄せず、また差別する社会を改める働きをしてこなかったことを思い、懺悔いたします。どうか、すべての人々が、この病気の事実、また回復者の現実など、ハンセン病をめぐる問題を理解することによって、み心にかなう社会を建設することができますように、多くの苦しみの中にある人々の友となり歩まれたみ子、わたしたちの主イエス・キリストによってお願いいたします。アーメン

2019.01.25 | ハンセン病問題啓発の日

「人権活動を支える主日」についてのお願い

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主はわたしに油を注ぎ 主なる神の霊がわたしをとらえた。
わたしを遣わして 貧しい人に良い知らせを伝えさせるために。
打ち砕かれた心を包み 捕らわれ人には自由を
つながれている人には解放を告知させるために。
(イザヤ書61:1)


1996年の第49(定期)総会で定められた 「人権活動を支える主日」は、今年は11月25日です。毎年この日を覚え諸教会でお祈り頂き、信施をお献げ下さり感謝申し上げます。

皆様がお献げ下さる献金は、聖公会神学院、ウイリアムス神学館卒業者の新任人権研修会、各教区人権担当者の連絡協議会人権セミナー等、管区内の働きのため、さらに「同和問題」に取り組む宗教教団連帯会議(同宗連)、また部落解放運動に取り組むキリスト教連帯会議(部キ連)など、他宗教他教派との協力にも用いられます。

日本聖公会は2016年の第62(定期)総会で「ハンセン病回復者と家族のみなさまへの謝罪声明」を決議しました。
人としての存在を消されてしまった方々、又そのご家族の方々への支援も大切な働きのひとつです。
また、今年5月の新任人権研修会は熊本の菊池恵楓園などを訪問し、ハンセン病回復者の負ってきた痛みを学びました。また九州地震で甚大な被害を受けた益城町では、「まだ爪痕は消えていない」という被災者の言葉が印象に残りました。

中部教区担当で行われた今年度の人権セミナーは、特に松代大本営跡のフィールドワークによって、大本営造営のための時間稼ぎとして沖縄が捨て石のように扱われたことを知り、様々な課題がどこかでつながっていることに気づかされ「いのちと尊厳」について広く学びました。

今年6月に行われた第64(定期)総会では、「部落差別解消推進法」についての学びの時を持ち、「狭山事件に関して要請文を東京高等裁判所と東京高等検察庁に送付する件」も決議しました。
12月に行われる各教区人権担当者会は浅草周辺のフィールドワークを行い、部落問題について学びます。

全てのものを分け隔てなく愛してくださる神様の恵みを分かち合い、互いに愛する事が人権の基本といえましょう。
多くの人権がないがしろにされている世界の中で福音の根幹をしっかりと見据え、あるがままの一人ひとりが大切にされ、お互いを支え合って生きて行かれる社会の実現のために祈り働く者となりましょう。

管区人権問題担当者
植田 栄基
司祭 奥村 貴充
司祭 倉澤一太郎
難波美智子
人権担当主教 主教 武藤 謙一

2018.10.31 | 人権活動を支える主日

「社会事業の日」信施奉献のお願い

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「今飢えている人々は、幸いである、あなたがたは満たされる。
今泣いている人々は、幸いである、あなたがたは笑うようになる。」
(ルカ6:21)


+主の平和がありますように

豪雨や台風、地震と災害の多い夏でしたが、不安な生活をされている方々、支援活動に関わる方々のことを覚えて祈り、ご支援くださっていることを心より感謝申し上げます。

さて、日本聖公会総会決議により、1977年から毎年の特定25の主日(今年は、10/28聖霊降臨後第23主日)を「社会事業の日」と定め、本年は日本聖公会社会福祉連盟の推薦により、下記の働きを憶えて祈り、当日の信施をその働きに献げることとなりました。

社会事業の日設置当初の提案理由には、「キリストの愛によって行われているこれら社会事業は、キリストの救いのみ業の延長線上にあるものであり、キリストの模範にならってなされるところの日本聖公会の礼拝・伝道・奉仕という使命の一部を担っているものであると考える」とあり、2012年の宣教協議会の提言には、「教会の歩みの中で生まれてきた施設(保育園・幼稚園・学校・医療・社会福祉施設など)が宣教の働きであることを再確認し、地域社会においてそれらの施設と協働していきます」と、教会の歩む道のひとつとして提言しています。

私たちはこの思いを改めて確認し、日本聖公会に属するすべての社会事業の働きを憶え、神さまの導きと祝福をお祈りしたいと思います。

2018年9月25日
日本聖公会管区事務所
総主事 司祭 矢萩新一



(福)九十九里ホーム「飯倉駅前あかしあこども園」(千葉県匝瑳市)
  ・2018年に開所したばかりで不十分な設備・備品整備のため

(福)「白川学園」障害児入所・障害者支援施設(京都市北区)
  ・ヴォーリズ設計の建物老朽対策、台風21号で被害を受けたインフラ復旧のため


★参考
・社会福祉法人 九十九里ホーム ホームページ → こちら
・社会福祉法人 白川学園 ホームページ → こちら

2018.09.28 | 社会事業の日

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